新潟県 |
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新潟の旅2日目は、日本海側に沿って南下しますが、その最初の目的地は、 道の駅国上(くにがみ) です。 北陸自動車道 “三条燕IC” から7km程の位置に道の駅はあります。 朝のニュースによると台風15号は北海道沖へ去ったようですが、新潟地方は残念ながらこの日も雨です。 レンタカー会社で借りたビニール傘が役に立ちます。 玄関を入るとまず入口で出迎えたのがこの鬼です。 ここ “新潟県燕市国上” は、酒呑童子が生まれ育った村という伝説があります。 “酒呑童子” はこの地に生まれ、幼少時 「外道丸」 という名前でしたが、国上寺に稚児として預けられていました。 絶世の美男子だった彼を一目見ようと近隣の娘たちが押し寄せ、多数の恋文が門番に託されたのですが、外道丸はそれを一切見ようとせず、仏道修行に励んでいたそうです。 ある時、娘たちの一人が手紙を読んでもらえないことを悲観して淵に身を投げてたことから、恋文を読まずに入れていた葛篭を開けたところ、煙が立ち上り、外道丸は鬼に変身してしまったのです。 その後、各地を経て丹波の国の大江山で暴れていたところを、源頼光や「金太郎」で有名な坂田金時らに成敗されてしまいます。 ただ、伝説は諸説あって、酒呑童子が本当に悪い鬼だったかは定かではありません。 店内にあったこの大凧には、美男子だった頃の酒呑童子が描かれていますね。 そして、その下にあるもの・・・・・。 こちらは “分水おいらん道中” といって毎年4月に行われるこの地の祭りです。 総勢70名もの付き人を従えて、おいらん独特の外八文字という歩き方を披露し、江戸の昔を再現します。 この祭りに登場する4人のおいらんは、100名を超す応募者から選ばれるのだそうです。 さて、“燕三条” といえば、日本一の金物の産地です。 燕市と三条市は隣同士ですが、燕市は “燕の洋食器” そして三条市は “三条の刃物” として特に有名です。 燕の洋食器は現在全国の生産額の95%を占め、世界各国に輸出される一大産地です。 元々江戸時代の初期に農村の副業として 「和釘」 の製造技術を取り入れ、それがヤスリ、煙管、各種の銅器の製造となり、大正時代になってからこの金属加工技術を生かして金属洋食器が生まれたものです。 “三条刃物” の方は、寛永2年河川の氾濫に苦しむ農民を救済するため、当時の代官だった大谷清兵衛が江戸から釘鍛冶職人を呼び、農家の副業として和釘の製造法を指導・奨励したのが「三条鍛冶」 の始まりです。 そして受け継がれた匠の高度な技により、包丁やナイフ、作業工具や理美容器具へと発展してゆきました。 燕三条には、日本の誇る 「ものつくり」 の歴史と伝統が残っています。 この道の駅は商品の販売というより、このような町の紹介や展示に重点をおかれた施設のようです。 建物の裏には “酒呑童子の湯” という足湯がありました。 大雨の最中ですから、中までははいっていませんが、このようになっているそうです。 (燕市HPより借用) 温泉の噴き出し口が酒呑童子と大杯になっているのが面白いですね。 |
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