高知県
地域 四国
都道府県 高知県
道の駅名称  なかとさ
  (なかとさ)
住所  高知県高岡郡中土佐町久礼8645-2
No.  高知24
■初めての訪問日  2017-07-31

最終日の4日目となり、最初に向かったのは

道の駅なかとさ です。

 

 

 

 

 

前日に宿泊したのが南国市ですから、高知ICから中土佐ICまでを高速で走り、下りて約5分、全部で1時間10分ほどで到着しました。

 

ここは今年(2017年)7月15日のオープンですから、開業して約2週間目に訪問したことになります。

 

 

 

 

 

この道の駅の所在地は、“高知県中土佐町久礼(くれ)” です。

 

私は若いころ、雑誌ビックコミックに連載されていた 「土佐の一本釣り」 という連載漫画を毎週楽しみに読んでいました。

この久礼の漁師町が舞台で、主人公 “純平” が中学を卒業後、漁師として成長してゆく姿を描いたもので、作者は中土佐町の名誉町民にもなった、同じ高知県出身の故青柳裕介氏です。

 

久礼の町を全国的に有名にしたとして、この町に銅像も建てられています。

 

 

 

(中土佐町パンフレットより画像借用)

 

ここ中土佐の久礼は、先ほども触れたように、400年もの昔からカツオ一本釣りが盛んな漁師町であり、四万十川(しまんとがわ)上流域の木材搬出港としても栄えてきました。

 

その歴史と美しい港や町の景観が、2011年(平成23年)2月に “漁師町” として全国で初めて、「国の文化財(重要文化的景観)」 として選定されています。

 

その美しい漁師町に誕生したのが、この道の駅なかとさです。

 

 

 

 

この道の駅、すぐ目の前が海なのですが、道の駅の裏手はご覧のように小高い山になっています。

道の駅の中の通路に、こんな標識がありました。

 

 

 

 

 

「津波避難場所」 であり、その矢印の先にはご覧のように長い階段があります。

いくつかの階段を上ると、高台に避難することができます。

 

太平洋に面した港町ですから、こういった備えが必要なのだろうと思います。

 

 

 

最初に全体の案内図をHPよりお借りしてきました。

左手は、芝生広場やドックランの施設です。

 

右手の建物の部分を拡大してみましょう。

 

 

文字が見にくいので、追記してみました。

 

道の駅は4つの建物からできています。

直営店とテナントが、ご覧の通り入っています。

 

 

 

 

駐車場側から最初の建物がこれで、ここには直営店である “マルシェなかとさ” と、漁師が厳選した活きのいい魚介類を販売する、“黒潮亭いか船頭” が入っています。

 

 

 

 

 

 

その隣にあるのが、“浜焼き 海王” で、目の前の海で水揚げされた新鮮な魚介類を、豪快に炭火で焼く浜焼きを味わうことができます。

朝早いのでこの時間はまだ開店していませんが、他にもカツオの舟盛りや海鮮丼といった、漁師町ならではの海の幸を堪能することができるお店です。

 

 

 

 

3つ目の建物がこの、“岩本こむぎ店” です。

食パン、フランスパン、季節の食材を生かしたサンドウィッチやさまざまなパンが販売されます。

 

ここも10時オープンなので、まだ開店前でした。

 

 

 

 

突き当りの4つ目の建物は、“風工房” という、いちご農家のケーキ屋さんです。

 

12月から6月までは生イチゴを使ったケーキ、夏から秋にかけては、いちごソースを使ったケーキやアイスクリームが提供されます。

ここも10時のオープンです。

 

 

 

 

店舗の前は、広い “賑わい広場”  “ちびっこ広場” です。

地面に線路が敷いてありますから、遊具の列車が走るのかもしれません。

 

 

 

 

早朝のこの時間、唯一開いていた “マルシェなかとさ” に入ってみます。

この建物、切妻屋根で焼き杉を使った壁を採用しており、漁師町の雰囲気を出しています。

 

 

 

 

 

道の駅の登録証の隣りに、「みなとオアシス久礼」 とい登録証も掲示されていました。

この “みなとオアシス” というのも国土交通省が認定するもので、全国に現在ちょうど100か所登録されています。

 

 

(国土交通省HPより)

 

“海の駅” というのも同じく国土交通省の認可なので混同しがちですが、海の駅は 「国土交通省により登録された船舶係留施設」 で全国に現在160か所あります。

 

 

■海の駅:

「海から、誰でも、いつでも、気軽に、安心して立ち寄り、利用でき、憩える」ことを標榜している

 

■みなとオアシス:

地域住民の交流や観光の振興を通じた地域の活性化に資する「みなと」を核としたまちづくりを促進するため、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われる施設

 

 

つまり、海の駅は海からの利用が基本、みなとオアシスは「みなと」を中心とした、地域住民や観光の振興のための施設、といった違いでしょうか?

 

 

 

 

“カツオ一本釣り” の町らしく、こんな時計がかかっていました。

 

一本釣りというのは熟練の技が必要であり、一見非効率な漁の方法ですが、巻き網漁で一網打尽に捕獲する漁と較べ、獲れたカツオの味は比較にならないのだそうです。

しかも、いかに大漁であろうと釣り上げたカツオは群れの中のせいぜい1%程度であり、逃げ延びた大半のカツオは子孫を次の代に残します。

 

近年、諸外国による大量捕獲で絶滅危惧種になる魚種が多いと聞きます。

土佐の一本釣りの伝統を、これからもずっと守ってほしいと思います。

 

 

 

 


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