十勝
地域 北海道
地域 十勝
道の駅名称  忠類(ちゅうるい)
住所  中川郡幕別町忠類白銀町384番地12
No.  北海道9
■初めての訪問日 2008-10-20 & 2014-10-24
■地図リンク 地図を表示します

国道236号をそのまま北に9km走ると
道の駅忠類 (ちゅうるい) があります。











十勝に入ってやってきた2カ所の道の駅、それにこれから行く2カ所も含めてこの付近を、“南十勝夢街道” と呼びます。

十勝特有の高い空、連なる山々、広がる大地がそこにはあり、自然豊かな雄大な風景が広がるのです。





この道の駅、看板に “ナウマン” という言葉がいくつも出てきます。
その理由が、この “ナウマン公園” の中にありました。





道の駅に隣接するこの広い公園が “ナウマン公園” ですが、その芝生広場の中心にゾウの親子が見えますね。
拡大してみましょう。





これが “ナウマン象” の親子です。

“ナウマン象” というのは、2〜3万年前まで日本列島や東アジア大陸に生息していた古代の生物です。

体の高さが2.5m〜3m程とやや小型で、氷河期時代の寒冷な気候に順応するために全身が体毛に覆われ、皮下脂肪が発達していたと伝えられています。

このナウマン象の化石が、1969年(昭和44年)にここ忠類村の農道工事現場で偶然発見されました。
作業員がツルハシで側溝を掘っていたところ、湯たんぽのような模様のある楕円形の塊が出てきたのですが、そばにいた測量助手の少年が、理科の教科書に載っていた象の歯に似ていることに気が付いたのです。

これがナウマン象の歯であることが分かったことから、忠類村には全国から研究者が集まり、全身の70〜80%の化石が発見され、これにより全身骨格の復元ができたのです。







この美しい公園のほぼ中央にあるこの建物が、“忠類ナウマン象記念館” です。
ここにはナウマン象の全身骨格復元模型を始め、様々な資料が展示されています。

この博物館の建物は、1988年に第1回北海道建築賞を受賞しているのですが、上空から見ると、ナウマン象の胴体、足、頭部、長い鼻と牙など、ナウマン象自体を表現しているのだそうです。





ですからこの町ではいろんなものに “ナウマン” の名前がついていますが、ご覧のように町の街灯もナウマン象でした。(^∇^)









上の2枚の写真が道の駅の建物、そして一番下が全体の配置図です。
ナウマン公園がいかに広いかがお分かりだと思います。





この写真が、配置図の一番左側にあった “ナウマン温泉” です。
源泉100%のアルカリ性単純泉です。


それからもうひとつ、先ほどの配置図の一番上に、“パークゴルフ場” が2カ所あったと思います。

ここ “幕別町” は、“パークゴルフの発祥の地” なのです。

「3世代が一緒に楽しめる町の新しいコミュニティスポーツ」 を模索していた町の職員が、グラウンドゴルフを参考に、芝生があって起伏もある運動公園に塩化ビニールの管を埋めて初めて作ったのがこの “パークゴルフ” です。

これが全国に広がり、今ではオーストラリアを始めとする海外でも楽しまれているそうです。
幕別町には、町営、民営をあわせて14カ所のコースがあって、多くに人たちがプレーを楽しんでいます。









道の駅は土産物と軽食だけの比較的シンプルな内容です。

前回来た時はここでソフトクリームを味わった記憶がありますが、今回は次の道の駅の楽しみにとっておくことにしました。





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